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心不全の診断能力の向上には,教科書的な概念の理解のみでは不十分であり,非典型的な実際の症例を数多く経験することが必要不可欠とされている.本書は,症例を中心に診断・治療のあり方を討論しながら考えさせるPBL(problem-based
learning)チュートリアルの考え方を,心不全の理解に応用し一冊の書に凝集している.監修者主宰の第7回日本心不全学会学術集会での「症例報告」から興味ある30症例を厳選.各著者が診断・治療に難渋した実例を提示することにより迫力ある症例集となっている.そのうえ「プロブレム・リスト」により簡潔にポイントを整理し,「入院後経過」と病態に関する「考察」を記述.最後に読者が自ら学ぶべき内容を「レクチャー」として解説した.研修医が経験を補うだけではなく,循環器専門医にも日常診療でのヒントが満載されており,ぜひお手元において頂きたい.
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監修:堀 正二(大阪大学教授) |
A4判 156頁 図181 表23 |
定価 4,725円(本体4,500円+税) |
ISBN4-8159-1686-1 |
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