●本書は，わかりやすく実践的なリハビリテーション工学領域の情報の提供を目的に企図されたものである．実践書として現場ですぐ役立つように症例提示を多く行い，数学や電子工学の知識がなくても理解できる基礎的な技術の実際を豊富な図や写真を駆使しながら，具体的でわかりやすい記述がなされている． 　
　 ●本書は『義肢装具関係』『コンピュータおよびIT操作関連機器』『病棟や治療室で使用する機器』『身辺動作関係機器』『評価・情報処理』の５つの章より構成されており，各々の領域に属する工学機器の実践的な知識を提供する． 　
　 ●工学機器の開発に携わってきたエンジニア・義肢装具士の方々により，機器の特性，操作のコツ等を詳説する他，日々の臨床の中で実際に機器を使用している理学療法士・作業療法士・看護師の方々が，機器をより効果的に使いこなすためのコツと工夫を紹介する． 　
　 ●医師・看護師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・義肢装具士・医療ソーシャルワーカー・臨床心理士および福祉領域の専門家の方々等，本領域に携わる全ての方々に是非ご購読頂きたい好著である．