現場で役立つ
大腸検査の前処置

 編者がその30年にわたる大腸X線検査・内視鏡検査の経験から導きだした結論は,本来の目的である大腸病変の描出と拾い上げにもっとも重要なのは,検査方法の開発とともに前処置の不断の改良が不可欠である点である.前処置の新たな開発・改善は診断率の向上だけでなく,現在少なからずある苦痛と不評を蒙っている被験者に大きな恩恵をもたらすものである.  
  本書では,大腸の解剖・生理機能の基礎的理解からはじまり,前処置の具体的方法や技師が特に注意すべき点などについて,「要点」「解説」といった流れの解説と適切な図表による一目理解に重点を置いて解説.また,新しい前処置法も紹介.疾患別の解説とともに,合併症,感染症に対する安全対策も細かく詳説している.  
  大腸に携わる医療スタッフには,「大腸」の質と安全を支え遂行しなければならないという意気込みをもって,つねに自己の技術の研鑽と前処置改善のために本書を座右の書としていただきたい.
編著:吉村 平(三重県立志摩病院 副院長)
B5判 120頁 図30 表34 

定価 2,940円(本体 2,800円+税)

ISBN4-8159-1694-2
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