実写とイラストで学ぶ
鏡視下手術手技図譜

 鏡視下手術の適応分野は,機器の目覚ましい開発と手術技術の日々の改良によって急速に拡大している.しかし,一方で本術式はさらに改良が期待されている発展途上の手術手技であり,未熟な技術による術中の事故や術後合併症の報告も少なくない.本書は,このような現状をふまえて企画された.
 各分野の標準的術式を豊富な写真とイラストによって視覚的に解説する最新アトラス.  
  解説は各章を通して,「局所解剖」「セッティング,体位,麻酔」「基本操作」「手術手技」「術中・術後合併症の予防と対策」の項が統一的フォーマットによってすすめられおり,各領域の術式の一連の流れが理解できる構成になっている.また,執筆者の経験による“コツ”や“ピットフォール”の記載は,経験者にも有用な情報を含んでいる.
  ●専門分野を越えて手技や機器の比較,応用の可能性が広がる.  
  本書のもう一つの特色は,外科のみならず,胸部外科,泌尿器科,産婦人科領域の標準的術式の基本が記載されている点にあり,分野を越えて手技や機器を比較し,他領域の改良のヒントとなる可能性が期待できる.  鏡視下手術の各科の初学者,またすでに本術式に習熟し専門分野の技術を確立された経験者の必携をお薦めするゆえんである.

編集:杉原健一(東京医科歯科大学教授)
A4判 276頁 カラーイラスト322 カラー写真495 表37

定価(本体22,000円+税)

ISBN4-8159-1674-8
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