外来で役立つ実践ガイド女性の医療学


外来で役立つ実践ガイド女性の医療学
編 集
本庄 英雄(京都府立医科大学 教授)
島田 和幸(自治医科大学 教授)
発行年
2007年4月
分 類
産婦人科学
仕 様
A5判
定 価
定価 9,975円(本体 9,500円+税5%)
ISBN
978-4-8159-1785-2
特 色
女性の心と身体の医学・医療が独自に大きく発展するのに伴い,近年産婦人科,内科などで「女性専用外来」が全国規模で次々に開設されている.男性と女性では身体機能や体の構造,ライフスタイルなど,あらゆる面での違いが認識されるようになり.医師として女性患者を診るときには心構えや知識など特別な配慮が必要となる.  
本書では,この女性の医療・医学を,
 1.女性特有の疾患・症状 
 2.性差からみて女性の割合が多い疾患 
 3.女性としての特殊な条件を考慮しなければならない疾患
という観点から捉え,女性患者を診るにあたっての基本書,実践書となるよう企画・構成している.  執筆には広範な領域の専門医に依頼し,女性の医療・医学をとりまくあらゆる項目を網羅しすぐに役立つ内容となっている.  あらゆる診療科の医療現場で女性患者を診るときに常に手元に置いて活用いただきたい指針書である.

序   文

1970年代、女性解放運動、すなわちウーマン・リブ運動が活発化、これまで男性を中心とした医療、治験が行われてきたことへの反省として、女性を対象とした前方視的大規模臨床試験、HERS study、WHI studyなどが行われている。
マリア信仰、観音信仰をはじめ、女性は男性にとって永遠の憧れであり、とわの謎であるが、例えば世界の女性心身医学の発展にみる如く、時と共に女性の心と身体の医学・医療は独自に大きく発展している。2006年1月18日、総務省が厚生労働省に「女性診療科」を診療科名として使用することを認めるよう検討を要請している。これに先立ち産婦人科、内科などで「女性専用外来」が各地で勃興、盛況度を増している。女性専用外来には、女性医師の診る女性専用外来と、更年期・老年期障害などの女性の疾患を診る女性専用外来とがみられるが、いずれにしても女性患者への心構え、知識など、特別の配慮が求められる。
本書では、近年大きく発展した女性の医療・医学を
1. 女性特有の疾患・症状
2. 性差からみて女性の割合が多い疾患
3. 性差はなくて特殊な条件があり、女性として考慮しなければならない疾患
に配慮し、女性患者を診るときの基本書、実践書として編集、各界の権威、ご専門の先生に執筆をお願いした。各位にご参考として頂き、女性の医療、医学の発展に大きく寄与するものと期している。
最後に、本書の刊行にご尽力頂いた永井書店の山本美恵子氏、近野さくら氏、高山 静氏に感謝する。

2007年4月吉日
本庄 英雄
島田 和幸

■ 主要目次




第I部●総論

1.ライフサイクルからみた女性の身体とは―男女の性差について
2.女性患者への対応の仕方と心得
3.女性のための予防医学

第II部●総論

1.女性と漢方
2.妊娠と薬剤
3.補完・代替医療

第III部●各論

1.女性専用外来とは
2.外来で頻度の高い症状

第IV部●各論

1.婦人科
A.月経異常
B.内分泌
C.骨粗鬆症
D.高脂血症
E.不妊症
F.腫瘍
G.感染症
H.排尿障害
I.乳房・乳腺疾患
J.更年期障害・老年期障害
K.女性ホルモンと脳機能
L.心身症
M.性障害・受胎調節

2.産科

3.内科
A.呼吸器
B.循環器
C.消化器
D.腎臓
E.血液
F.内分泌・代謝
G.膠原病
H.脳・神経
I.感染症

4.精神科

5.整形外科

6.形成外科

7.皮膚科

8.小児科

9.耳鼻咽喉科

10.歯科


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