よくわかる酸塩基平衡


よくわかる酸塩基平衡
著 者
著 : 北岡 建樹(望星病院 院長)
発行年
2007年2月
分 類
臨床医学一般
仕 様
B5判
定 価
定価 5,040円(本体 4,800円+税5%)
ISBN
978-4-8159-1777-7
特 色
 本書の特色は,まず混乱し誤って理解されている酸塩基平衡の概念を,解きほぐし組み立て,それを理解するのに特別の知識を前提とはしていないところにあります.
 従来の分かりにくかったこの分野が,著者の深い経験と知識を介して,生きた知識となるよう解説されています.敬体による表現,理解と記憶を助ける具体的な図(絵)と表,本文をサポートする<MEMO>などによって,<基礎知識―調節のメカニズム―平衡異常の臨床―平衡異常を示す疾患―Case Study>が述べられ,理解しやすい分野へと姿を変えて行きます.
 医師・コメディカルを問わず,生命の維持に重要な酸塩基平衡のメカニズムの基礎的な概念を理解し,臨床の現場で有効に活用されることが企図されています.



■ 主要目次




I 酸塩基平衡の基礎知識

  1.酸塩基平衡というのは
  2.酸とは? 塩基とは?
  3.酸と塩基の概念-歴史的変遷
  4.プロトン説
  5.酸の種類
  6.揮発性の酸
  7.非揮発性の酸
  8.強酸と弱酸とは
  9.塩基というのは
  10.pHの概念
  11.pHと水素イオンの濃度
  12.細胞内pHと細胞外pH
  13.アシドーシスとアルカローシス

II 酸塩基の調節機構

  1.酸塩基の調節系
  2.体液中の緩衝系
  3.緩衝系の種類
  4.酸塩基平衡における肺の役割
  5.酸塩基平衡における腎臓の役割
  6.代償作用

III 酸塩基平衡異常の臨床―分類と診断

 1.酸塩基平衡異常の分類
 2.生体の代償機能
 3.酸塩基平衡異常の診断・評価には
 4.血液ガスデータの読み方
 5.動脈血採血の注意事項
 6.血液ガスの診断方法

IV 酸塩基平衡異常を示す疾患の診断と治療

1)代謝性アシドーシスの疾患と治療方針
 1.糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)
 2.乳酸性アシドーシス(lactic acidosis)
 3.腎性アシドーシス
 4.消化管障害により生じる代謝性アシドーシス
 5.代謝性アシドーシスの一般的治療方針
2)代謝性アルカローシスを生じる疾患と治療方針
 1.CI抵抗性の型
 2.CI反応性の型
 3.代謝性アルカローシスの原因となる薬物
 4.治療
3)呼吸性アシドーシスを生じる疾患と治療方針
 1.呼吸性アシドーシス(respiratory acidosis)
   2.急性呼吸性アシドーシス
 3.慢性呼吸性アシドーシス
 4.呼吸性アシドーシスの治療
4)呼吸性アルカローシスを生じる疾患と治療方針

V Case study

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