シュミレイション内科 糖尿病を探る |
2型糖尿病」に焦点をあて,さまざまな発症機序と病態生理,同一例においてもインスリン分泌動態,働きが刻々変動する糖尿病治療のコンセンサスを本書は与えてくれる.
最近,種々の経口糖尿病薬剤の登場,血糖状況を的確に示す指標が多用され,血糖コントロールに難渋する例は少なくなった.2型糖尿病治療の初期の目的である,糖尿病性細小血管障害の発症抑制,健常人に近似した血糖応答の再現は可能となっているようにみえる.しかし,軽症と考えられる時期に動脈硬化症が高度に伸展した例も多く経験する.治療目的,開始時期,手段は大きく変貌しつつある. 国民病ともいうべき糖尿病には,内科専門医のみならずすべての医師が直面せざるを得ない現状で,糖尿病治療のコンセンサスを持つための座右の書として本書をお薦めする.の医療の現場で診断・治療にすぐ役立つ良書. |
編著:河盛 隆造(順天堂大学 教授) |
A4変型判 184頁 図57 表51 |
定価 8,925円(本体 8,500円+税) |
ISBN4-8159-1699-3 |
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