ISBN 4-8159-1563-6
書名 絶版 救急処置の基本手技 改訂第3版 Illustrated Emergency TechnicsIllustrated Emergency Technics
編著者名 杉本  侃 編集 大阪大学名誉教授
目次 第1章 基本術技
   1.気管内挿入法
   2.輪状甲状靱帯切開
   3.気管切開
   4.気道確保と人工呼吸法
   5.心臓マッサージ
   6.除細動
   7.止血法
   8.創傷処置
   9.胃・腸洗浄
   10.導尿
   11.鼻出血の止血法
   12.気道異物の除去
   13.眼異物の除去
   14.耳鏡検査と耳異物除去

第2章 呼吸・循環の術技
   1.静脈穿刺
   2.静脈切開
   3.動脈穿刺と圧モニター
   4.選択的動脈撮影
   5.カテーテルによる止血法
   6.血管吻合
   7.血栓除去
   8.胸腔穿刺と低圧持続ドレナージ
   9.一時的心臓ペーシング法
   10.心嚢穿刺
   11.酸素投与
   12.ベンチレーター
   13.大動脈内バルーンパンピング(IABP)

第3章 頭頸部・顔面の術技
   1.脳血管撮影
   2.経皮的脳室穿刺法
   3.脳室ドレナージ
   4.外頸動脈結紮
   5.顔面の縫合
   6.顎骨骨折の救急的整復

第4章 腹部・消化系の術技
   1.胃管とイレウス管
   2.Sengstaken-Blakemore Tube
   3.内視鏡による救急的止血法
   4.経皮的胆管ドレナージ(PTCD)
   5.ダグラス窩
   6.腹膜灌流
   7.腹腔試験穿刺と診断学的腹腔洗浄法

第5章 脊椎・四肢の術技
   1.脊椎穿刺
   2.硬膜外穿刺
   3.脊椎の固定と牽引
   4.四肢の牽引
   5.四肢の減張切開
   6.四肢の外固定
   7.関節穿刺

第6章 泌尿器・他の術技
   1.Foley カテーテルと時間尿量測定
   2.膀胱穿刺
   3.救急的尿路造影
   4.血液浄化法
本体価格 12,000円
仕様 400頁/図403/写真20(カラー4)/表54

序文
 本著「救急処置の基本手技」は初版を1982年に刊行した.幸いに好評で版を重ね10年後の1993年には,改訂第2版を刊行することができた.この版も順調に刊行部数を延ばし,5年後の本年に第3回の改訂をする機会を得ることができた.このように改訂のテンポが非常に早くなっているが,その本当の理由は,何と言っても救急処置の発展と,それを支える機器類の進歩が著しいためである.これらの機器類は,使い方さえ覚えると非常に便利であり,昔は長年の熟練を要した手技が,今ではごく一般的なものとなっている.
 この第3版の改訂においては,以上のように変貌し進歩してきた手技を,さらに普及しやすいように解説・紹介している.エコーガイド下のカテーテル挿入法や内視鏡的止血術および血液浄化法がその代表的なものである.レスピレーターによる呼吸管理は,この10年間に著しく普及し一般化してきた.機種も多様で機能も複雑となってきた.そこで,レスピレーターの基本的な分類と説明を単純化し,実際に理解しやすいよう改編している.
 このように,第3版では急速な医学の進歩に対応して改訂を行ったが,執筆の基本方針は初版,第2版を通じて不変であり,手術書と同様に絵を追って行けば誰でもその手技が理解でき,且つ実施が可能なように作成した.ただし,手技が容易になればそれだけ適応を厳正に守ることが必要であり,また起こるべき合併症を熟知しなければならない.本著は,その点の記載にも十分の配慮を行っているので,術者も施行するに当たっては,必ず御一読をお願いしたい.
 本著が初版,第2版に引き続き臨床医の座右の書として,広く役立つことを願ってやまない次第である.

救急処置の基本手技 改訂第3版


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