ISBN 4-8159-1558-X
書名 ここまで進んだ血管内治療法
編著者名 岡田 昌義 神戸大学教授 編著
主要目次 I.総論
  1. 動脈硬化の成因とその予防
  2. 接着分子と動脈硬化
  3. 血管内治療法で使用される器械の種類と性能
  4. 動脈硬化病変とレーザーエネルギーの関連
  5. 動脈硬化症に対するレーザー治療とその問題点
II.一般脈管および末梢血管に対する治療
  1. 閉塞性硬化性病変に対するレーザーとアテレクトミー療法
  2. 閉塞性動脈硬化症に対するレーザー療法
  3. 末梢動脈における閉塞性動脈硬化症の TEA とバルーン療法の対比
  4. 末梢動脈の硬化性病変とレーザー血管形成術
  5. 腎動脈病変に対する血管内治療法
  6. 静脈系疾患に対する血管内治療法の現況
  7. 門脈亢進症に対するステント療法
III.心血管に対する治療
  1. 血管内エコー法の有用性と問題点
  2. PTCA の手技と成績
  3. 狭心症に対するアテレクトミー療法の要点とその成績
  4. 冠状動脈の血管内治療前後の内視鏡所見
  5. 冠動脈疾患に対するステント療法の適応,その手技と成績
  6. Cutting balloon による冠動脈病変の治療
  7. 大動脈瘤に対するステントグラフトの臨床応用
IV.脳血管に対する治療
  1. 脳神経外科領域における血管内治療の役割
  2. 脳疾患における血管内治療の現況
V.特別寄稿
  1. Endovascular Imaging Techniques For Advanced Device Deployment
  2. The palmaz stent in endovascular surgery :Development, current applications, and future directions
索引
本体価格 14,000円
仕様 B5版 372頁 186図 48表
序文
 医学の進歩には近年非常に目ざましいものがあり,大変ご同慶の至りであります.
とくに,わが国でも近年動脈硬化症の急増により,虚血性心疾患をはじめ,大動脈瘤や末梢側の閉塞性動脈硬化症が増加しているのが最近の実状といえます.
 したがって,これらの疾患に対する治療法も積極的に実施されているのが,最近とくに変化した現況といえます.
 従来,これらの疾患に対しては薬物療法か,あるいは外科療法かのいずれかの治療法が実施されてきましたが,最近に至り,この2つの治療法との間に種々の new device を使用して行う治療法が台頭してきたのであります.
 それがいわゆる血管内治療法といわれるものであります.今や,冠動脈,末梢動脈の閉塞性病変あるいは大動脈の拡張性病変に対して,バルーン,レーザー,アテレクトミー,ステントなどを駆使して行う血管内治療法が世界的に普及しつつあります.
 一方では,静脈疾患や静脈灌流障害に対しても同様の手技が応用され,Quality of life が得られております.
現在市場に出ている各々の new device には長所あるいは短所がありますので,何はともあれ適応症例を選択することが最も重要な課題であります.
 本書では,動脈硬化の成因からその予防対策に始まり,いったん生じた動脈硬化症に対する病態を詳細に把握して,各々の領域で行う血管内治療法について実に詳細にその know how,さらには how to do it が手に取るように書かれています.これらの内容はわが国におけるこの領域において自らが実践しているエキスパートの先生方に執筆をお願い致しました.その施設数は外国を含めて23施設となり,また,執筆者の総数は実に53名にものぼっております.このような多大のご尽力により,お陰様で370余頁にまたがる大変な力作ができ上がりました.このように動脈硬化の成因から診断,治療に至る幅広い,詳細な内容をこの一冊に網羅した書物は他にはないものと自負致しております.
 まさに,21世紀に入ってからむしろ通用するような最先端医療の数々が具体例を呈示しながら解説されております.
 また,この領域でのエキスパートであります外国から2人の Dr. White RA, Dr. Criado FJ にも執筆して頂きましたが,これを特別寄稿という形で掲載させて頂きました.本書の内容は,とくに図表を存分に取り入れて,非常にわかりやすく記述されていますので,医師はもとより,研修医,医学生,看護婦あるいはコメディカルの方々にもきっとお役にたつものと確信致しております.
ここまで進んだ血管内治療法


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