ISBN 4-8159-1556-3
書名 症例で学ぶ小児体液・電解質異常と輸液 <今日の治療>
編著者名 小板橋 靖 聖マリアンナ医科大学小児科学教室 教授
目次 I.総論
  1. 小児の電解質異常の特徴
    1)カリウム代謝/2)カリウム代謝異常/3)ナトリウム・水分代謝/4)ナトリウム・水分代謝異常/5)カルシウムとリンの代謝/6)カルシウム, リン代謝の異常

  2. 小児の酸・塩基平衡異常の特徴
    1)小児の酸・塩基平衡異常/2)アシドーシス, アルカローシスの概念/3)酸・塩基平衡異常の診断/4)酸・塩基平衡異常の治療
II.各論
  1. 新生児, 未熟児
    1)新生児の体液・電解質異常/2)新生児・未熟児の水・電解質の一般的管理/3)高カリウム血症/4)新生児仮死

  2. 下痢,嘔吐
    1)症例提示/2)病態生理/3)診断と検査所見/4)治療

  3. 糖尿病
    1)症例提示/2)病態生理/3)診断・検査所見/4)治療/5)合併症

  4. 内分泌疾患
    1)副腎不全/2)副甲状腺機能低下症

  5. 尿崩症とSIADH
    1)尿崩症/2)SIADH

  6. 肝硬変,肝性昏睡,肝不全
    1)症例提示/2)概念および病態生理/3)分類および診断/4)症状/5)検査成績/6)劇症肝炎を疑う所見/7)治療/8)予後

  7. 急性腎不全
    1)診断/2)治療/3)症例提示

  8. 慢性腎不全
    1)小児の特徴/2)病態生理と症状/3)輸液の原則/4)輸液施行の注意/5)症例提示

  9. 急性糸球体腎炎,ネフローゼ症候群
    1)急性糸球体腎炎/2)ネフローゼ症候群

  10. 尿細管疾患
    1)腎尿細管性アシドーシス/2)Bartter 症候群/3)Gitelman症候群/4)腎性尿崩症/5)腎性低尿酸血症

  11. 心不全・チアノーゼ疾患
    1)心不全の輸液/2)チアノーゼ性疾患の輸液

  12. 脳炎, 脳症, 髄膜炎
    1)脳炎/2)脳症/3)髄膜炎

  13. 悪性腫瘍
    1)抗腫瘍剤投与による消化器症状の予防と治療/ 2)個々の抗腫瘍剤に特有な副作用や感染や臓器傷害に対する予防と治療/ 3)腫瘍細胞の大量崩壊によるtumorlysis syndrome (腫瘍崩症候群)の予防と治療/ 4)骨髄移植などの強力な治療時の輸液栄養管理

  14. 気管支喘息発作
    1)喘息発作と脱水症/2)喘息発作時の輸液療法/3)症例提示

  15. DIC
    1)基本病態/2)臨床症状/3)治療/4)予後/5)症例呈示

  16. 外科領域における輸液
    1)術前前後に輸液管理を必要とする外科的疾患/2)病態生理/ 3)術前の輸液で注意すべき点/4)術中の輸液で注意すべき点/5)術後の輸液

  17. 小児熱湯の輸液
    1)熱湯による起こる体液の変化/2)熱傷の重症度/3)熱傷の初期輸液/ 4)24時間以後の輸液

  18. 中心静脈栄養
    1)中心静脈栄養の基本的事項/2)中心静脈栄養の実際
本体価格 12,000円
仕様 B5版 306頁 図71 表72
序文
 私は永井書店からの申し出に対し,何も考えずに本書の編者の役をお引き受けし,独断と偏見で執筆者の選択をさせて頂いた.しかし,全体を見せて頂いた校正の段階で,最適任者にご執筆頂けたことに自信を抱いた.小児の水分代謝・電解質代謝異常に関する名著は,古くは Winters RW 著の“ The body fluids in Pediatrics”(Little&Brown, 1973年)や最近では,市川家國編著の“ Pediatric textbook of fluids and electrolytes ”( Williams & Wilkins, 1990年)が挙げられる.そこで本書では,水分・電解質代謝異常をきたす疾患の病態生理に関して症例を提示して解説し,その症例の輸液療法の実際を詳述して頂いた.つまり,理論と臨床の実際との融合をはかることに努め,いささかの新機軸が出せたのではないかと思う.読者のご批判を仰ぎたい.
症例で学ぶ小児体液・電解質異常と輸液 <今日の治療>


カートに入れる 前のページに戻る ホームに戻る