ISBN 4-8159-1554-7
書名 小児の成長障害と栄養  <今日の治療>
編著者名 中村  肇 神戸大学教授 編著
主要目次 第1章 小児期の栄養と成長障害
  1. 養と成長,発達
  2. 乳幼児期の栄養法とその評価
  3. 成長障害をきたす内分泌異常
  4. 成長障害をきたす先天異常
第2章 成長障害をきたす疾患と栄養
  1. 低出生体重児と栄養
  2. 心身症,摂食異常児と栄養
  3. 肥満児と栄養
  4. 代謝疾患と栄養
  5. 小児糖尿病と栄養
  6. 消化器疾患と栄養
  7. アレルギー疾患と栄養
  8. 腎疾患と栄養
  9. 心臓疾患と栄養
  10. 血液疾患と栄養
  11. 脳性麻痺児と栄養
第3章 特別な栄養補給
  1. 静脈栄養
  2. 経管栄養
第4章 食品衛生

索引
本体価格 12,000円
仕様 B5判 314頁 99図 145表
序文
 二十世紀後半におけるわが国の高度経済成長は,われわれの生活を豊かにするとともに,核家族化,女性の社会進出,欧米化された食生活と日本人のライフスタイルを大きく変化させ,同時にこどもを取り巻く社会環境,食生活も大きく変化させた.また,小児医療の進歩は乳児死亡率を世界一の水準へと導くとともに,数少ないこどもを大切に育てようという少産少子時代を招いています.かつては感染症により生命が奪われる危険性から入院して加療していた慢性疾患をもつ小児を,今日では社会の中で生活しながら治療を続けるノーマライゼーションを目指した医療へと変化しています.
 小児医療と成人医療との大きな違いは,小児では成長・発達という時間軸が大きなウエイトを占めており,各種疾患の病因・病態の正しい理解とともに,児が置かれている成長・発達過程を正しく認識し,治療法を選択しなければなりません.小児医療が持つこのような特殊性に鑑み,小児疾病治療における栄養のあり方は疾病の種類を問わず成長・発達の鍵となります.
 本書では,小児期の栄養と成長発達の基本的な問題と,臨床の第一線に携わっている小児科医師により,成長障害をきたす小児疾患ごとに実際にどのような栄養指導を行うべきかについて論じて頂きました.本書によって,第一線の小児医療に従事する臨床医をはじめ,疾病をもつ児のケアに携わっている方々が,疾患への理解と栄養指導の実際を理解して頂きたく編纂したものです.
小児の成長障害と栄養  <今日の治療>


カートに入れる 前のページに戻る ホームに戻る