ISBN 4-8159-1552-0
書名 婦人科細胞診の実際 <今日の治療>
編著者名 柏村 正道 産業医科大学教授 編著
主要目次 第1章 外陰・腟疾患の細胞診

第2章 子宮頸部病変の細胞診
  1. 正常細胞像
  2. 異形成・上皮内癌の細胞像
  3. 扁平上皮癌の細胞像
  4. 腺癌の細胞像
第3章 子宮体部病変の細胞診
  1. 正常細胞像
  2. 子宮内膜増殖症の細胞像
  3. 子宮内膜腺癌の細胞像
  4. 子宮肉腫の細胞像
第4章 卵巣腫瘍の細胞診
  1. 腹水細胞診
  2. 腫瘍捺印細胞診
第5章 炎症性疾患の細胞診

第6章 絨毛性疾患の細胞診

第7章 ホルモン細胞診

第8章 婦人科稀少症例の細胞診

第9章 パパニコロークラス分類の問題点

索引
本体価格 10,000円
仕様 B5判 160頁 カラー221点 5図 21表
序文
 細胞診の役割には,癌のスクリーニング,良性疾患の診断,炎症性疾患の診断,ホルモン細胞診,性染色質の決定など多くのものがあるが,最も重要な細胞診の役割は癌のスクリーニングであることは言うまでもない.子宮頸癌,肺癌,乳癌などにおいてスクリーニング法として広く実施されているが,特に子宮頸癌においては,異形成や上皮内癌等の前癌病変をも確実に検出出来る方法として認識され,子宮頸癌検診の一次スクリーニング法として応用され,成果を挙げているのは周知の事実である.
 従来より細胞診に関する著書は数多く出版され,細胞診断学については,既に完成された領域であるとの認識もあるため,永井書店より執筆の依頼を受けた際に大いに躊躇したが,なお診断の現場では未解決の問題も少なくないので,従来の著書とやや異なる趣向での執筆を決意した.すなわち,解剖学や染色技術等の基本的項目は他の成書に譲ることとし,主として臓器別の細胞診断の実際を記載する方針とした.形態学の基本がその形態の類似性より始まることに鑑み,多数の症例をカラー写真で掲載することとし,各項に基本的な細胞診断の進め方および診断のポイントを示した.
 本書の構成として,外陰・腟の細胞診,子宮頸部病変の細胞診,子宮体部病変の細胞診,卵巣腫瘍の細胞診,炎症性疾患の細胞診,絨毛性疾患の細胞診,ホルモン細胞診,稀少症例の細胞診の8項目とし,最後に編者の長年の主張であるパパニコロークラス分類の問題点について解説した.
婦人科細胞診の実際 <今日の治療>


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