ISBN 4-8159-1551-2
書名 小児の心臓病 <今日の治療>
編著者名 原田 研介 日本大学教授 編著
主要目次 I. 問診と診察
    1)問診/2)身体所見
II. 主要な症状・徴候とその治療
    1)心不全/2)チアノーゼ/3)低酸素発作/4)脈の異常
III. 検   査
    1)胸部X線検査/2)心電図/3)心エコー検査/4)心臓カテーテル法,心血管造影法/5)その他の検査法
IV. 先天性心疾患の診断と管理・治療
    1)心房中隔欠損/2)心室中隔欠損/3)心内膜床欠損/4)動脈管開存/5)肺動脈狭窄/6)大動脈狭窄/7)大動脈縮窄/8)Fallot四徴/9)純型肺動脈閉鎖/10)両大血管右室起始/11)完全大血管転位/12)修正大血管転位/13.総動脈幹症/14)三尖弁閉鎖/15)総肺静脈還流異常/16)Ebstein病/17)左心低形成症候群/18)右胸心/19)無脾症候群・多脾症候群/20)冠動脈奇形/21)肺動静脈瘻/22)Eisenmenger 症候群
V. 後天性心疾患の診断と管理・治療
    1)リウマチ性心炎/2)川崎病による心血管障害/3)心筋炎/4)感染性心内膜炎/5)急性心筋炎/6)僧帽弁逸脱症候群
VI. 小児心臓病の治療・管理
    1)肥大型心筋症/2)拡張型心筋症/3)拘束型心筋症
VII. 不整脈の診断と管理
    1)不整脈の診断/2)上室期外収縮/3)心室期外収縮/4)房室ブロック/5)WPW 症候群/6)リエントリー性上室性頻拍の分類と診断/7)自動能亢進による上室頻拍/8)洞機能不完全症候群/9)心房細動・心房粗動/10)QT 延長症候群/11)心室頻拍
VIII. その他の循環器疾患の診断と管理・治療
    1)原発性肺高血圧/2)起立性調節障害
IX. 突然死と学校心臓検診
    1)突然死について/2)学校心臓検診
本体価格 11,000円
仕様 B5判 331頁 116図 46表
序文
 小児科の日常診療で循環器疾患に出合うことは少なくない.先天性心疾患の発生率は出生 1,000 に対して8から10である.先天性心疾患以外の心疾患である不整脈,心筋症などを含めると,心疾患の頻度は更に高くなる.また,近年,日本全国で学校心臓検診が行われるようになった.そして小学,中学,高校の1年生に心電図検査を行うことが義務づけられた.このような社会的状況から判断して,一般の小児科医,校医が循環器疾患に出合う機会は少なくないのではないかと思われる.病院での診療では,当然のことながら,循環器疾患がしめる割合は大きく,特に,新生児においては循環器疾患を扱うことが多い.
 一般の小児科医にとって,循環器疾患は何となく扱いづらく,恐ろしいと思われているようである.その理由は定かではないが,多分,生命に影響することが多いと考えられているためではないかと思う.そのようなことは確かにあるのだが,他の範疇の疾患と同様に,診察技法を修得し,それぞれの疾患を理解し,循環器疾患に対する基本的な対処法を身につければそんなに恐れることはないと思う.そのような意味で,この「小児の心臓病」が皆様のお役に立てばよいのではないかと思っている.一般の小児科医,研修医,学生に十分ご利用いただけると思う.執筆者は比較的若い循環器を専門にしている小児科医を主体としている.毎日の第一線での診療の知識と経験から書かれたものである.この本で学ばれたことが子ども達の診療に役立てば,編者・著者共に,この上もない喜びである.
小児の心臓病 <今日の治療>


カートに入れる 前のページに戻る ホームに戻る