ISBN | 4-8159-1539-3 |
書名 | 絨毛性疾患の診断と治療 <今日の治療> |
編著者名 | 友田 豊 名古屋大学教授 後藤 節子 名古屋大学医療短大教授 |
主要目次 | 第1章 絨毛性疾患の特徴
第2章 胞状奇胎妊娠 第3章 胞状奇胎娩出後の登録管理 第4章 ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG) 第5章 絨毛性疾患の画像診断 第6章 侵入奇胎と絨毛癌の鑑別診断 第7章 侵入奇胎の治療と予後 第8章 絨毛癌の臨床病態 第9章 絨毛癌患者の化学療法 第10章 絨毛癌の手術療法と放射線療法 第11章 絨毛癌の再発症例と死亡症例の分析 第12章 絨毛癌の系統的治療法と治療成績 第13章 絨毛性疾患治療におけるQOL −妊孕能温存− 索引 |
本体価格 | 10,000円 |
仕様 | B5判 190頁 88図 51表 |
序文
この度,永井書店の臨床医学叢書「今日の治療」シリーズの一つとして「絨毛性疾患の診断と治療」を発行することになった.名古屋大学医学部産婦人科学教室では過去35年間,多数の産婦人科医が絨毛性疾患の基礎的,臨床的研究に熱意をもって取り組み,その成果を直ちに本疾患の診断と治療に導入してきた.本書中のデータはこの35年間に得られた貴重なものである. 絨毛性疾患は一連の関連ある疾患群であり,胞状奇胎,侵入奇胎,絨毛癌を系統的に学ぶことができる.絨毛癌を含め,絨毛性疾患は減少してきたが,自然にそうなったのではなく,本疾患の研究,臨床に携わった多くの研究者,医師の熱心な日々の努力が実を結んだのである.読者は本書中の貴重なデータを通じて疾患への考え方,取り組み方を学び,なぜ絨毛癌の治癒が可能になったかを理解できよう.さらに読者は本書より絨毛性疾患について学ぶだけでなく他の癌の予防,診断,治療について多くの示唆が得られよう. 臨床医は昨日の反省を今日の教訓とし,今日の教訓を明日の成果へとすべく日々努力するようにしたい.このような思いをこめつつ本書が読者に有益な情報を与え,明日の臨床に役立つことを希望している. | |
絨毛性疾患の診断と治療 <今日の治療> |