ISBN 4-8159-1537-7
書名 内分泌疾患の臨床 <今日の治療>
編著者名 宮地 幸隆 東邦大学教授 編著
主要目次 I.視床下部・下垂体疾患
  1. 下垂体前葉機能低下症
  2. 成長ホルモン分泌不全性低身長症(下垂体性小人症)
  3. 下垂体性巨人症と末端肥大症
  4. 無月経乳汁分泌症候群
  5. 尿崩症
  6. 不適切ADH 分泌症候群
II.甲状腺疾患
  1. 甲状腺機能亢進症
  2. 甲状腺機能低下症
  3. 甲状腺腫瘍性疾患
III.副甲状腺疾患
  1. 原発性副甲状腺機能亢進症
  2. 続発性副甲状腺機能亢進症
  3. 副甲状腺機能低下症
IV.副腎疾患
  1. 副腎皮質機能低下症
  2. 急性副腎皮質機能低下症
  3. 先天性副腎皮質過形成
  4. クッシング症候群
  5. 原発性アルトステロン症
  6. 褐色細胞腫
V.性腺疾患
  1. 性腺機能低下症(男性)
  2. 性腺機能低下症(女性)
VI.多発性内分腺腫症

VII.内分泌救急疾患 索引
本体価格 12,000円
仕様 B5判 300頁 47図 56表
序文
 内分泌領域における近年の診断技術の進歩には目覚ましいものがある.ホルモンの測定法はラジオイムノアッセイに端を発し,アイソトープあるいはアイソトープ以外の酵素,蛍光,化学発光標識物を用いるイムノメトリックアッセイが広汎に用いられるようになり血中に微量しか存在しないホルモンをピコグラムの単位で測定可能となった.一方,核磁気共鳴撮像,ポジトロン放出断層撮影法(PET),カラードップラーによる超音波診断などの画像診断技術も飛躍的に進歩した.また,内分秘腺のすぐ近傍から superselective に採血し,ホルモンを測定することも可能となった.さらには,内分泌疾患の遺伝子診断も導入され始めた.
 これらの診断技術がいかに進歩したといえ,患者さんを診た時にまず内分泌疾患の存在を疑うことが診断のための第一歩である.本書では内分泌疾患を疑うため患者さんの臨床症状から始まり,内分秘腺の機能診断法と画像診断法について詳しく述べている.続いて鑑別すべき疾患,診断を述べ,治療法と予後が記載されている.内分泌疾患の診断と治療の背景として有用な疫学,病態生理,各ホルモンの合成,分泌などについてはメモとして随所に挿入されている.
 このような臨床に即した本書が臨床内分泌学の教科書となり内分泌学を勉強する者の座右の書になることを期待してさらに努力していきたい.
内分泌疾患の臨床 <今日の治療>


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