ISBN 4-8159-1534-2
書名 消化性潰瘍 改訂第2版 ヘリコバクター・ピロリ時代における現状とトピックス
編著者名 小林 絢三 大阪市立大学名誉教授
荒川 哲男 大阪市立大学助教授 編著
主要目次 I. 病態生理
  1. 胃酸分泌調節
  2. 胃粘膜防御(胃酸からの防御について)
  3. Growth Factors
  4. Hericobactor pylori
    Memorandum & Note I. 病因論
    Memorandum & Note II. Hericobactor pylori をめぐる最近の話題
II. 診断
  1. 診断の進め方
    Memorandum & Note III. 診断の現状と問題点
  2. 病型診断, 経過
    Memorandum & Note IV. QOUH の概念
  3. 鑑別診断−良性腫瘍と悪性腫瘍
    Memorandum & NoteV. 鑑別診断の現状と問題点
    Memorandum & Note VI. 急性潰瘍と慢性潰瘍
III. 検査
  1. 胃液検査
  2. X線検査
  3. 内視鏡検査
  4. 組織診・細胞診
  5. Helicobactor pylori の診断
    Memorandum & NoteVII.検査の現状と問題点
IV. 治療
  1. 総論
    Memorandum & Note VIII. 治療の現状と問題点
  2. 薬物療法
    Memorandum & Note IX. H. pylori 除菌療法
  3. 食事療法
    Memorandum & Note X. 再発防止からみた食事療法の最近のトピックス
  4. 内視鏡的治療
  5. 潰瘍と手術療法
    Memorandum & Note XI. 再発の要因と防止
    Memorandum & Note XII. 難治性潰瘍
V. 患者管理
  1. 食事療法
  2. 潰瘍を増悪させる薬剤
  3. 消化性潰瘍を伴うことのある背景疾患
  4. ストレス
  5. 睡眠
  6. 抗潰瘍薬の維持療法に対する患者管理
    Memorandum & Note XIII. 患者管理の現状と問題点
VI. 潰瘍についてのトピックス
  1. Nitric Oxide
  2. COX-1 & 2
  3. Adhesion Molecules
  4. Cytokine
  5. Apoptosis
本体価格 14,000円
仕様 B5判 224頁 79図(カラー28) 53表
序文
 初版の序において述べたごとく,私達は,単に大著,名著の縮小版を考えたのではなく,古典的,あるいはバイブル的な考え方に対して,問題点を指摘すること,また,それらについての私達の考え方を成績をもとに展開することであった.すなわち,臨床的に消化性潰瘍は限局性の組織欠損であるが,基礎的にはある面をもった粘膜の傷害とその修復の機序を基本的に追求することから得られる情報を加味することが重要であるという視点から,消化性潰瘍の病態,病因論を論じたいと考えた.
 したがって,ヘリコバクター・ピロリ時代においてもある意味では,私達の病因論,病態生理論は基本的には変化していない.根底に流れているものは初版と変わっていない.すなわち,あくまで胃粘膜の傷害と修復,あるいは防御に関係する真実は,ほとんど分かっていないのである.これを追求することが必須であるという基本は変わっていないということなのである.
 今回の改訂にあたって,留意したことは,1)時代の変遷によっても,基本的に重要な事項は Basic Requirement として残す.2)病態生理,病因論に根ざした治療に重点を於いた.3)各項目ごとに,現状の問題点の指摘とそれに対する考え方を Memorandum & Note として追加した.初版と同様,カラー頁とした.
消化性潰瘍 改訂第2版 ヘリコバクター・ピロリ時代における現状とトピックス


カートに入れる 前のページに戻る ホームに戻る